April01

幸福の条件のApril01のレビュー・感想・評価

幸福の条件(1993年製作の映画)
3.6
ジョン・バリーの音楽がエモーショナルで、ここぞという時に感情の波を揺さぶってくる感じ。
とは言え、ストーリーは突っ込みどころが多く、半分コメディだよね、と思いながら見守りました、ごめんなさい😅
特に弁護士のところで笑いを堪えきれなくて!この契約に怒るのは良いとして、そのポイントが、
なんだって!?よくもそんなことを!弁護士抜きで話しを進めるな!
ダイアナなら100万じゃなくて200万だ!
というところ、笑う😆
で、先に来ていた映画関係の依頼人らしき2人の人物、そのやり手ぶりに弁護頼むことにして早々と去るところが面白すぎて😆

そんな莫大な金額で旦那を巻き込んで何をしているのか。そういうのは売る方、買う方の当事者同士こっそりやればいいのに。
必要な金額より全然多くオファーされてるんだから旦那は知る必要ない。まあ、ロバート・レッドフォード演じるゲージにとっては旦那を巻き込みたかっただろうけど。

特にそれは違うだろ!と思ったのが、
was he good?奴は良かったか?と旦那に聞かれて、
yesと答える神経が、もうわからなすぎて困る😅
もちろんデミ・ムーア演じる妻の言う通り、悪かった、つまらなかった、はたまた、実際は何もなかった、などとウディ・ハレルソン演じる夫デヴィッドに言ったとしても、信じないでしょう!というのは一理あるとしても、嘘とわかりきってても嘘つくべきだよ!と言いたくなる。

契約の一晩について、どんな行為があったのか、肝心のシーンが描かれてないから、どんなに金持ちだとしてもデヴィッドの方が男として若くてリアルだし、怒りも含めて人間的で惹かれる、ように描いているのかな。
終盤、スニーカーをテーブルからどかすとことか可愛くて。Dに叱られたもんね🙂
そのあたりは本当に気持ちを揺さぶられてデヴィッドを応援しないわけにはいかないって感じ。

正直、皺だらけのゲージに全く性的な魅力を感じなかった点が致命的かな。
その上、30年以上前に電車で見かけた少女を未だに毎日思い続けてるとか、気持ち悪い爺だなぁと思ってしまった時点で、結末が見えてた気がする。レッドフォードごめんなさい😅好きなんだけど。本作では魅力をドブに捨ててる気がしてしまう。

年の差カップルは別に良いけれど、お高いレストラン、パーティなど、高価なドレスとアクセサリーに身を包み、そういうお出かけばかりで楽しいのかな?豪邸もあんまり羨ましくない。虚しそう。
貧しくても髪の毛ざんばらでカジュアル・ファッションでデヴィッドとたわむれてた時のダイアナの方がずっとナチュラルで素の美しさを感じる。
パートナーと等身大の経験を経て苦楽を共にして築く人生が自然、お金は大事だけど。と思わせる作り。
お金だけでは幸せになれない、そういう意味ではこの邦題は秀逸。

愛し合う2人は全てを覚えているものだ。
忘れるのでなく許し合うことが大切なんだ。
はいはい、そうですね😅茶化してごめんなさい、良い言葉です✨
April01

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