このレビューはネタバレを含みます
原作を昔読んで、ちょうど記憶から消えたくらいで、こちらを鑑賞しました。
終始重く苦しいです。
本当の悪人は誰なのか、を問うことがテーマの作品ですが、登場人物全員が本当にそのへんにいそうなリアル感があり、考えさせられました。
役者全員の演技が流石だなぁと感心しました。特に柄本明は素晴らしかった。。
裕一が逮捕される前になぜ光代の首に手をかけたか...観る人によって意見が分かれるところかも。
100%善人だったら人を殺そうとはしないだろうけど、、
警察に引き剥がされた後に必死に手を握ろうとした裕一の手や、ラストシーンで光代に朝日を見せる幸せそうな表情からは、光代を「大切な人」と想う真剣さが伝わってくる。
人の中には、善人の部分と悪人の部分があって、裕一がどちらだって決めつける必要もない。ただ、間違いなく二人は愛し合っていて、お互いがお互いを大切に思っていたことは誰の目で見ても疑えない事実だと思いました。。
深く考えさせられる映画でした。