俊一

悪人の俊一のレビュー・感想・評価

悪人(2010年製作の映画)
5.0
出会い系サイト、高齢社会と過疎化、マルチ商法での高齢者の被害、地方の若者の孤独と孤立、など身近な問題をたくさん扱っていてとても興味深く面白かった。妻夫木は役柄によってかなり変わるので凄い。深津絵里は一途女性と可愛さと母性愛も感じらて素晴らしい演技。見終わって特に感じたの人間に善人も悪人もない。立場が変わればどっちにでもなりえる。主人公は世間から見ればただの悪人。深津梨絵から見れば本当はいい人。主人公から見れば被害者は人間的には悪人。娘の親から見れば大切な可愛い娘。おばあちゃんから見れば主人公は優しい真面目な孫。それぞれの立場から見事に描いてる感じ。何故かウクライナとロシアを連想してしまった。ロシアは悪とは実際に国中での生活者の立場にない自分には本当はわからないと。
最後に深津絵里がタクシー中で世間一般人に戻って、その立場からのセリフが集約してるようにも感じた、
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