メルヘンバカ

悪人のメルヘンバカのレビュー・感想・評価

悪人(2010年製作の映画)
4.2
端的に言えば好きです。映画だからこそ生きる作品。「悪人」は本当に「悪人」なのか。自問を繰り返す。殺された女性の天使のような幻を父親が見るシーン。私たちからしたら、彼女の過失を認めたいし、彼女自体も相当嫌な女としか受け取れない。けれども父親からしたら、彼女は清廉な天使のような愛しい娘なのである。愛した人が殺人を犯していたら、愛した娘が淫売であったら、わたしたちは彼らを「悪人」と糾弾できるのだろうか。
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