とんぺい

悪人のとんぺいのレビュー・感想・評価

悪人(2010年製作の映画)
3.3
世間的には「悪人」と呼ばれていても、誰かにとっての愛する人だったりする。
全編通して出てくる方言が田舎のちょっと閉鎖的な雰囲気を感じさせた。

完全な悪人はいないのだろうが、岡田将生が演じていた青年のように人の心を傷つけ嘲笑うことでしか生きていけない人間こそが、法を犯していない悪人のような気もする。

樹木希林を見ていると、自分の家族や友人もひょんなことから犯罪者と呼ばれる人間になってしまうかもしれないと思わせる。もちろん自分も、、人生の転機は本当に些細な歯車の狂いから生まれることも多いのだろうから。

2020.10.19.104本目