星降る夜にあの場所で

群れの星降る夜にあの場所でのレビュー・感想・評価

群れ(1978年製作の映画)
4.7
崇敬するIホール初代総支配人様⑯

衝撃の傑作です。
ユルマズ・ギュネイの獄中から…といった話題性など全く加味せずして傑作。

クルド人の家長制度が色濃く続きまた徹底的な男尊女卑の社会を映し出した公開から40年近くを経て、
まさかYPJなる女性防衛部隊が出来ようなどと誰が想像できたしょう。
各国それぞれの思惑に翻弄され続け、クルド人を取り巻く環境はより複雑になっていく昨今。
世界的に公式承認される【国家】設立が確実に近づいてきているこの時期にこそ基本にたちかえり、散在させられた同民族同士の信頼回復と強固な団結が必要なのではないだろうか。

と、理想論を書いてみたくなるほどの熱い作品だった気がします。

日本とトルコの現状の関係から問題視されている事実も理解できますが、在住地近郊にワラビスタンがあるので少々肩入れしてしまう私です。