さよなら三千回

大逆転のさよなら三千回のレビュー・感想・評価

大逆転(1983年製作の映画)
4.5
元金持ち青年が自殺しようとピストルをこめかみに当て引き金を引いたのに、空砲。馬鹿らしくて投げ出し地面に衝突するとともに発砲されたことに、この映画の「誰も死ななくてもよい」という作為を感じます。つまり死はこの映画に必要がなかったんです。ルールの中でお話しが動く映画は名作です。

『野生は悪に勝つ』描写が直接的で笑っちゃう!

オフィーリアという女性がとても魅力的。名前通りにこてこての悲劇の主人公はその結末に沿う運命に翻弄される女なのだろうか?
いやいや、そうではない!
彼女が言った「そもそも、ここは劇じゃないわ」本当に、その通りです。
自分の美貌をビジネスとして展望を持って切り売りしている粋な女性にとって、炭鉱出身の悲劇の女、持ってる財産は顔と身体とこの脳みそだけという境遇も笑って生きるだけの状況に過ぎない。

ギャグはギャグだけで終わらない
風刺や思想の極端な反映にもなる
とても面白い映画です