モニカ・ヴィッティさん（90歳）の訃報を知りました。
あの物憂げな表情、瞳、髪型。大好きな女優さんでした。

彼女も出演している1965年の白黒作品『Bambole!（人形たち！）』は、4人の監督 × 4人の女優による4篇のオムニバス。イタリアらしいエロコメです。

1.電話の呼び出し（ディノ・リージ監督）
結婚1年目の夫妻ルイザ（ヴィルナ・リージ）とジョルジーノ。ソファでセクシーすぎるお姿で読書中のルイザ。昼間からエロエロしたいジョルジーノは、ルイザの読書が終わったと思ったら彼女の母からの長電話でお預け状態。向かいのアパートのベランダには若い女の子が水着姿で登場し…

2.優生学理論（ルイジ・コメンチーニ監督）
優生学にハマっているウラ（エルケ・ソマー）は優秀な子供を授かるべく完璧なイタリア男を探すためローマに来た。アホそうな運転手ヴァレリオを雇い、街でめぼしい男を見つけると、脚、首、耳、顔の輪郭、知性（マッチ棒クイズ）などをチェックするがハイスペック男はなかなか見つからない…

3.スープ（フランコ・ロッシ監督）
無愛想で音を立ててスープをすする夫との生活に辟易しているジョヴァンナ（モニカ・ヴィッティ）は、ボロトラックに乗る屑拾いの爺さんや、怪しげな男たちに夫を殺してくれと依頼するが、失敗したり、金を騙し取られたり…

4.キューピッド神父（マウロ・ボロニーニ監督）
ローマのホテルに到着した気難しそうな神父と助手係の22歳の甥ヴィンチェンゾ。ホテルのオーナー夫人ベアトリーチェ（ジーナ・ロロブリジーダ）はキュートなヴィンチェンゾに色々と誘惑を仕掛けるが、彼はまったく反応せず。業を煮やしたベアトリーチェは…

それぞれ違うテイストが楽しめますが、コメディ度の強い1が最高でした。笑

まずはこの『バンボーレ！』の奇跡のDVD化に感謝したい❣️

1話目『電話の呼び出し』
ヴィルナ・リージからもう悩殺悩殺の嵐😍

お色気に溢れたオムニバスはいつみても嬉しいですね。

タイトルシークエンスは人形が（バンボラ）操られているアニメーションで、音楽はトロヴァヨーリ🎶

『黄金の7人』のトラックの元になったと思われる一曲が軽快です。

エルケ・ソマーもジーナ・ロロブリジータも最高だけれど、やっぱり『スープ』のエピソードの我らがモニカ・ヴィッティが良かったです❣️

観てのお楽しみですので、控えますが可笑しいです😂

イタリアは、女性を色っぽく撮るのが上手い！

欧州を代表する美人女優が4つのエピソードでそれぞれ艶っぽい魅力をふりまくイタリアお得意のオムニバス形式の艶笑コメディ。

ローマへ司教会議出席のためやってきたアレンディ神父の甥のベンチェンゾに一目惚れして、あの手この手で誘惑するホテルの女主人ベアトリーチェ（Ｇ・ロロブリジダ）のエピソード「キューピット神父」のほか「電話の呼び出し」「優生学理論」「スープ」で構成。タイトルは「人形」を指すイタリア語らしいです。

• #オムニバス形式の艶笑コメディ