seapony3000

男の影のseapony3000のレビュー・感想・評価

男の影(1964年製作の映画)
4.0
新聞記者はガチガチに真面目な園井啓介サン、落ちぶれたアル中の元トップ屋は加藤嘉、拳銃大会優勝のハマの刑事は吉田輝雄。みはじめから楽しすぎて10センチくらい宙に浮いてるような気持ち。冒頭から飛ばしまくりの嘉に、しっかり者の娘は桑野みゆき。ふたりの住まいや射撃場、クライマックスの電車内、そこからの野っ原空撮などなどロケ地素晴らし。ラジオレター(だっけ?)にアダモの「さあやれ葬式人夫」そして犯人はブルー。行きつけの酒屋で最後の一杯飲み干して、隣の部屋から電話かけていいですかの嘉。嘉の息子の無我はマドラスチェックの7部丈ジャケットに中はボーダー。アーペーセー的なお洒落チンピラ。大槻ケンヂの叔父さん?との噂の大槻監督気になる。木下恵介監督の「二十四の瞳」に出演しているのか…てことは可愛らしいお方なんだろなー。そして般若の指輪が目立ちすぎたゴリさんと輝雄の電車の車両ドア開ける開けないスリルに、どちらも射的自慢がラストシーンに繋がって、土下座みたいに平伏すゴリさん。コスミック出版の「〇〇の世界」DVDボックスに紛れて入っててほしいサスペンスアクションでした。大槻監督作品ほかのもみてみたい。
seapony3000

seapony3000