高橋早苗

地球交響曲 ガイアシンフォニー 第二番の高橋早苗のレビュー・感想・評価

4.6
わたしの中でこの映画は
「グラン・ブルー」と対を成す


☆☆★
(2003.12.23 中野ZERO)


開演前の主催者挨拶で、Tokyo Pros.の青木さんは
 『彼(ジャック・マイヨール)がなぜ自殺したのかを人に聞いた時
 その質問が自分にとって意味が無くなった』
といったようなことを話してた。

彼が生きていた間に発したメッセージを
受け取ることの方が大事だと。
確かにそうだろう。


映画の中で彼が話す
『人は一旦、死を迎えて生まれてくる。母親の胎内から出て、へその緒を断ち切られることで死を迎え、そしてこの世界では目に見えない呼吸という新しい“へその緒”を与えられて、この呼吸が止まるまでの間を生きる』


生と死は繰り返し・・・
そんな話ができる人がなぜ?
と同じ疑問が噴き出してくる。

彼にとっては、ここも、向こうも、同じってこと?


佐藤初女
フランク・ドレイク
ダライ・ラマ
そしてジャック・マイヨール。
…どの方も、
言葉は違えど、
言わんとする処は
共通している。


今、という時が
一番大切だと。
すべてだと。


グラン・ブルーの世界で聴こえるという音を、彼は教えてくれた。

最初に聴いた「音入れ」
…KNOBさんのディジュリドゥと同じ
優しい音だった。
高橋早苗

高橋早苗