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遊星からの物体X ファーストコンタクトのぉゅのレビュー・感想・評価

3.8
2021年 鑑賞 21-255-15
ジョン・W・キャンベル先生の小説「影が行く」を原作に、マティス・ヴァン・ヘイニンゲン・ジュニア監督の、「遊星からの物体X」(82)の前日談を描くSFホラー作品。

1982年、南極大陸でノルウェー観測隊が氷の下にある巨大な構造物を発見する。古生物学者のケイト(メアリー・エリザベス・ウィンステッドさん)は、アメリカ人とノルウェー人で構成された国際探査チームに招集され、南極を訪れる。その目的は発見された巨大宇宙船と地球外生命体の調査だった。氷漬けの地球外生命体は基地に搬入され、生態を調査されることになる。基地の隊員たちは歴史的大発見に喜んでいたが、その夜に生命体(=物体)は氷を破砕して蘇生し、基地外に逃走する。「物体」はノルウェー隊が飼っていた犬を殺害したうえ、隊員の1人を襲って倉庫に逃げ込もうとするも、隊員が放った燃料に放火したことで倉庫ごと焼却された。隊員たちは焼却された「物体」の死骸を解剖し、その細胞がまだ生きていることや、襲った隊員を体内で取り込んでその姿に擬態するという生態を知る...

普段は観られないBSチャンネルでの無料放送の録画での鑑賞。しかも、気になっていた作品。ワックワクする!

薄暗い所へ入っていく感じと音楽がマッチして、よりゾワゾワ感が煽られる。氷づけのあの物体... おどろおどろしい...

その日の夜に物体が氷から抜け出し... 犬を襲い... もうあの夜の雰囲気、音楽、調査隊たちの表情や息づかいが... こういう感じが一番嫌い。あの鳴き声さえ恐怖... やっぱり襲われるフラグだった...
倉庫に追い込み、火炎放射で焼き払い、一件落着?

死体の解剖シーン。色んな意味で「気持ち悪い 」。鏡のシーンも気持ち悪い、バスルームの●、ヘリに乗った隊員のひとり、全てが気持ち悪い...

鍵を探すシーン。ケイトの後ろ、恐怖。その後も、別の意味で恐怖。そして、気持ち悪い...

“目を離さないで!”
疑心暗鬼の張り詰めた空気感が、もう私には耐えられない...
あの切れた●に襲われるシーンは怖くて気持ち悪い。その後からは、もうこの世のではない恐怖... 「エクソシスト」のあの少女と蜘蛛を合わせた感じで、迫ってくる感じが、私なら失神しそう... とにかく強烈に怖くて気持ち悪い!もちろん音楽も音も張り詰めた空気も...

人間怖いと、SFホラーが、薄暗く閉ざされた場所で展開される。見えないものに立ち向かい、そして襲われる恐怖が、ここ作品に濃縮されていると感じた。ラストの展開は希望か?それとも絶望か?









ー ネタバレ注意ゾーン 知りたくない方は“絶対に”見ないで ー









薄暗い南極 × パンデミック × 疑心暗鬼
ここまで気持ち悪いとは... 私自身1951年版や1982年版を鑑賞はしたことないので、これ以上のことは言えないのが、現状。
宇宙船の定番・円盤がはっきりと登場するし、またあの気持ちの悪い物体は、調査団をひとりひとりを蝕んでいき、最後は犬に姿を変え... 恐怖はまだ終わらない... と、感じる終わりだった。調べた所、’82年版の冒頭の惨状とリンクしているそうだ。気になる...

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