あのSFホラーの金字塔「遊星からの物体X」の前日譚。
本作は公開を非常に楽しみにしていたのですが、劇場公開時に観に行くかどうか迷い、結局、大画面で観る自信が無く前作のトラウマから行かなかった作品です。
前作は、男だらけの南極基地でしたが、今回は女性隊員も二名います。その一人が、古生物学者ケイトを演じるメアリー・エリザベス・ウィンステッド！好きな女優さんです。しかも、主役です。なので星多めです。
とにかく肝心の人間ドラマや物体Xの変身シーンはありますが、なにしろCG全盛の時代。変身シーンは多めですが、あの80年代の臓物ネチャネチャ、体液がポタポタと滴るようなあの生々しさと緊迫感は見事に消えていました。
やはり、前作のカート・ラッセルという強烈な男前の主人公キャラが決死の覚悟で臨むようなハードさは無く、ただ「メアリー、頑張れ」という応援の気持ちで鑑賞。
作品としては前作の二つの顔が繋がった焼け焦げ変身体や喉カットの隊員にも触れ、ラストではエンニオ・モリコーネのデンデンデンも聴けて、前作の冒頭にちゃんと繋がっていったので前日譚としては満足出来ました。
