82年の作品を見たときは古くても寄生してその人に成り代わるという発想がよく、CGも使われていないけどモンスターの描かれるシーンはそれなりに恐怖を感じますし、何より、何者かが暴れまわって破壊された屋内、争った形跡であろう斧、謎の怪物化した死体など、薄暗くモンスターもはっきりと見えない視覚効果も相まってホラー系映画としては秀逸でストーリーもよく満足な出来だったと思います。
そして、この前日譚がAmazon Primeとして視聴できたので試しに見てみることにしました。
が!しかし!!
B級臭プンプンのモンスターが出てきた頃から萎えてきました…
モンスターの出現も直接的ですし、何より星間移動ができるほどの船を作れる高度な知能を持った生物が「ウボォォォォ!!」みたいな鳴き声と牙と触手で攻撃するという点が納得いきません。
例えば、船の乗組員が死滅し他の星で得た貴重なサンプルが逃げてしまった・・・みたいな話なら良いと思います。
凍結してもバラバラになっても生きていけるようなすさまじい生命力を備えたサンプルを解析しよう!
が、トラブルで地球に墜落し生き残ったのはそのサンプルだけだった…という話ならば納得なんです。
そうであったのなら前日譚として非常に良い出来で82年の作品もより納得だったと思います。
どうもCGで恐ろしい怪物を作ってとにかく恐怖を煽ろうとしているようなチープさが見えてしまって、入り込んで楽しめるような映画ではなくなっていたのが残念です。
もちろんこの作品だけ、82年版を見ていなければ斬新にも感じるのかもしれないですが。