たしか公開当時に劇場で観たんだけど、もう19年も前なんだな。なので19年ぶりの再鑑賞。
魚は感情の表現が難しそうなのに、どのキャラクターも生き生きと描かれていてさすがピクサーだなと思った。
同じ海でも珊瑚礁や深海や海流など場面ごとにいろんな場所が出てくるので、海の広大さを感じる事ができる。それぞれの動物がその特徴やイメージに沿いつつ、魅力的なキャラクターになっているのも素敵。
ただ、主人公のマーリンの性格があまり好きになれなかった。心配性なのは仕方がないけど、自分の旅に付き合ってくれているドリーに事あるごとに当たって、うまくいかない事をドリーのせいにする所が嫌だなと思った。
逆にドリーは極端に忘れっぽいという困った所はあるけど、素直で明るくてキャラクターとしてはとても好感が持てる。マーリンだけではなかなか話が進まないだろうから、対照的なキャラクターとして描かれてるんだろうけど、この作品で一番存在感があるのはドリーだと思う。後にドリーをメインにした作品が作られているのも納得。
全体としては楽しげでハラハラするシーンもあって、何より魚たちが可愛くてとても楽しめた。「ファインディング・ドリー」も近いうちに観たい。