テンギズ・アブラゼ監督作品。
20世紀初頭、革命前の東ジョージアの小さな農村。村を離れていた娘が戻り、青年と恋をするが、村の風習により阻害され・・・という話。
こちらは『祈り』と違いカラー作品だけど、カラーでも画力はあって、冒頭の赤いケシの花だらけの画面からして面白かった。結婚式のシーンも良かったし、その時の怒涛の羊のロングショットが印象に残る。
『祈り』と同様、村の風習によって疎外される事態を描く。最初はコメディかなぁと思って観ていたけど、終盤シーンのどんより感とのギャップがすごい。美しいヒロインが最後あんな感じになってしまうのが少しショック。
村の人々のやり取りが作品の魅力かも。