エリ

希望の樹のエリのネタバレレビュー・内容・結末

希望の樹(1976年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

多くの村人達とはちょっと違う、村の中で良くも悪くも目立つ人間達の暮らしを入れ替わり立ち替わり追いかけるような前半
マリタだけはその美しさで女神のように崇め奉られているけれど、それ以外の人々は気が触れているとでもいうような扱いで、たびたび村長気取りの男にたしなめられている
しかし、最後にはどちらが気が狂っているのかと見方が変わってしまう

娘に意思があるとは思いもしない大人たちと、意思があっても口に出すことが許されない娘
この地域の因習によって雨の中を引き回されるシーンは、キリストがゴルゴダの丘まで歩かされる様のようだった
馬に後ろ向きに乗せるのは罪人の印なんだろうな

あと、マリタが被り物をしていないのは、都市で育ったから?
結婚後は被らされているのが哀れだった
エリ

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