ぼの

希望の樹のぼののレビュー・感想・評価

希望の樹(1976年製作の映画)
3.7
祈り三部作二作目。
久々に頭の中をゴチャゴチャに掻き回された気分。
考えがまとまらん。

ロシア革命前の時代のうねり。
因習にとらわれた村。
美しい娘と貧しい若者の悲劇を主軸に起きつつ、当時の思考停止状態の非道徳的な大多数と変わり者や変革を求む少数派の対立構造を浮き彫りにする。

個性豊かな登場人物が楽しい。
奇跡を信じ夢想の果てに死んだ男と嘘で塗り固めた人生の空虚さにむせび泣く女が印象的。

当時のジョージアの情勢がわかるとより面白かったんだろうなぁ。
ジョージアと聞いてラグビーと栃ノ心くらいしか浮かばない己の無知さを痛感。

物語を見終えて、冒頭のシーンが本作の結末を暗示していたことに気づく。天晴な構成。

多数派が必ずしも正しい訳ではないんだなぁと再認識。
あと男はおっぱいが好き。
以上。
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