このレビューはネタバレを含みます
自然の風景の美しいジョージアの村。ネジの緩んだ人々も皆に許容され牧歌的な生活を営んでいる。そこに、マリアを思わせる美しい少女がやってきて貧しい牧童と恋に落ちる。しかし、村人たちは少女を裕福な男と結婚…
>>続きを読むジョージアの険しい山村へ、どこか近くの村から美しい娘がやってくるが、村社会の閉塞感の中で苦しむ、というのがおおまかなストーリー。
この少女をジョージアの象徴でもあるタマル女王に見立て、村の老人たち…
祈り三部作の真ん中で、村の伝統や慣習に翻弄される若者の悲劇を描きます。
最初に村人を紹介していくシークエンスが奇人変人たちの、『アンダーグラウンド』などのクストリッツァ監督作品のようですが、クライマ…
当時ソ連の構成国であったジョージアのとある村の悲恋を描いた作品。「祈り」3部作の2作目。極彩なオープニングから始まり、彼なりのブラックユーモア(?)な様々な個性的な村人を描き出し、そのまま物語はある…
>>続きを読む牧歌的な日常風景の中で紡がれる群像劇から一転、目を覆いたくなる様な悲劇へと収斂。その不正義への糾弾。物語が転調を見せてからはややテンプレに沿った展開が続くものの、若者の尊厳が悪しき因習に蹂躙されると…
>>続きを読む色彩豊かな自然と大らかでユーモラスなキャラクター達の姿の陰で、村の権力者を中心に、因習が明朗な人間たちをキリキリと締め付けていく。革命が近づく気配の中、マリタとゲディアの悲恋を軸に暗転していく世界…
>>続きを読む赤いけしの花の中で白馬が死んでゆく。まさにイノセントの喪失。古びた掟と因習によって、純愛は打ち砕かれるのだ。村人たちを"狂気"と片付けるのではなく、彼らこそエリオズが探し求めた黄金の魚であり、魔法の…
>>続きを読むいつ頃の作かにかかわらず、ジョージア(グルジア)映画を堪能することは全世界的トレンド。時代の難しさが地球規模で続いてる以上は。
特にこの『希望の樹』には、私たちがジョージア映画に求める要素がすべて詰…
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