タコ

誰も知らないのタコのレビュー・感想・評価

誰も知らない(2004年製作の映画)
4.1
指に塗ったマニキュアが落ちるくらいの時間の経過。サンタさんを信じる子供たちには親とのクリスマスも無ければサンタさんも来ない。

明が1人で買い物へ行き、家計を整理したり、1人で遊んだり、京子がお母さんからのお金を使わなかったり、まだ幼いゆきと茂は純粋な心で母の帰りを待っていたり。後半になるにつれて困窮していく生活がリアルに描写されて見ていて本当に辛くなった。育てられないなら無意味に子供を産まないで欲しいし、いつまで経っても子供で、なんで親の責任というものを背負えないんだろうか。

映画の内容とは裏腹にポップで軽やかな音楽、フィルム基調で温かみのある映像、4人の子供の日常、他愛のない会話。
是枝監督の凄さを見た気がする。
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