にゃん

誰も知らないのにゃんのネタバレレビュー・内容・結末

誰も知らない(2004年製作の映画)
3.2

このレビューはネタバレを含みます

柳楽優弥くん、子供時代からすごいイケメンでびっくりした。顔が出来上がっている。
大人がいなければ生きていけない子どもが4人も。兄の責任感は相当なものだったろうと思う。こんな子どもが自分が知らないだけでどこかに居て一食でさえ困っているのではないかと思うと心が痛んだ。紙を食べるほど飢えていたのだ。お腹いっぱい食べさせてあげたい、そう思った。
妹が死んで飛行場の近くに埋めてあげた後、飛行機の音でふと空を見上げた兄の目には妹が写っていた気がした。きっとずっと兄は妹のことを誰よりも忘れないだろう。

内容↓
シングルマザーに育てられている子供4人。最初の異変は置き手紙したまま、母が1ヶ月家に帰ってこない事だった。
次はクリスマスに帰る、そう言い残し母は帰って来なかった。電話するも電話口の様子で別に家族があることを察する兄。母はもう帰ってこない、そう感じた。
お金もどんどんなくなり、仕舞いには電気もガスも水も止められてしまう。子供たちは役所の人を避けながら、公園の水を頼りに、そして家庭菜園を頼りに生きていく。コンビニの優しい方が、賞味期限の切れたお弁当をこっそり譲ってくれるのがせめてもの救いだった。
兄は働きたくてもまだ12歳、アルバイトとして受け入れてくれる店はない。
仲良くなった不登校の女子高校生が援交をしてお金を作ってくれたが、兄はそのお金を受け取らずに逃げてしまう。
ある時妹が上の物を取ろうとしたまま椅子から落ち亡くなってしまう。母にSOSしようと公衆電話で電話するも呼び出し中に10円玉がなくなり途絶えてしまう。それをきっかけにか、母からいくらかお金が届くが"皆のことをよろしくね!"とだけメモが入っているだけだった。遺体をそのままに出来ない為にスーツケースに入れて家から持ち出し飛行機が好きな妹の為に、飛行場の近くに埋めてあげるのだった。
にゃん

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