「誰も知らない」
実話を基にしたお母さんが他の男に入り浸り、子供たちを家に置き去りにしてずっと帰ってこない。腹違いの子供四人は、少ない金で生きていく話。
簡単に書いてるが、ずっと重いし序盤からこの映画は普通の映画じゃないと分かる。旅行ケースに子供を入れて運んでくることから、多分この子供は出生届は出しておらず、学校にも通わせていない。その状況が絶対に良くなるはずもない。
親がいなくなれば、最初は親から言われたルールは守っていたが、金はなくなり、交遊関係もないから、友達を作り、溜まり場にしてしまう。このシーン滅茶苦茶キツかった。これがもっと年重ねてたら、とんでもないことになってた。映画では描かれてなかったが、二歳の次女はうるさいからと言って、悪友達に踏んづけられて、殺された。
そして、家賃もガスも水も全部止められて、口も悪くなり、友達も中学で忙しいからと言って、消えていく。ずっと、地獄の檻に入ってる。最後までキツい。
警察に言えば、家族がバラバラになり、それを助けることも出来ないし、無視をする。何人かは助ける兆しがあったが、踏み込んで人生を救うまでは行かない。
多分今でもずっとそう。周りは助けてと言われないと助けない。
