どうやったらこんなにカメラ意識せずに映るのってくらい子どもたちが自然。
だから引き込まれる。
見る前は勝手に母親が暴力振るうもんだとばかり思ってたけど、意外と子どもの事はかわいいと思っている風な母親だった。
でも、自分で産んだ子どもを居ないことにして学校にも行かせず、挙句放っといてどっか行くとか本当に頭おかしいし、父親らしき人たちも責任があるのにむしろめんどくさい問題としか思ってないのが本当に腹立たしかった。
少しずつ苦しくなる暮らしの中で工夫しながら生きていく子どもたちはたくましい。
確かにああやってひっそりと暮らしていれば4人バラバラになることはないだろう。
だからといって、普通の子みたいに外で遊べなかったり、同年代の友だちを作れなかったり、大人になったら仕事とかどうするの?っていう選択をあの母親のところに産まれたせいで全部選べなくさせてるっていうのは最悪だと思った。
そしてラスト、怪物のAqua流れてる時くらいの衝撃。
ああやって完結させるとは思わなかった…。
やってはいけないけど、あれやらないと終わらなかったと思うときつい…。
全体的にふんわりとした音楽や無邪気な子どもたちが印象的であり、冒頭にも書いた通り見ていて目を覆いたくなる表現がほとんどないせいか子どもたちだけの暮らしが淡々と続くように見えて確実に立ち行かなくなっていくというアンバランスの妙。