Hoshiduru

誰も知らないのHoshiduruのレビュー・感想・評価

誰も知らない(2004年製作の映画)
4.3
「サンタさんっている?」「いる」「いるよな」そして、生活は続く。

いやほんとすごい。凄すぎて現実の形を持って襲いかかってくる。普通にこの人達が存在していて、話してる。
「是枝さんは日常を切り取るから」そうだ、これが日常なんだ。彼らの日常で、生活が続いていく。最初「やめて!もうみたくない!」と思ってたのに最後「やめて!ここで終わらないで!」と思った。そうだ。日常に終わりはないんだ。

お母さんもクズとか、自分の価値観を子供に押し付けるとか、そういう人じゃないんだよね。子供を愛してるし、きちんとやってるし、ただただダメなの。本当ダメなだけ。ただ、そのダメさが子供達を縛り付けてる。
子供達は賢くて、全然おろかじゃなくて、だからこそ観てるこっちがきつくなる。

ああ、本当きつかった。日常なのに、日常だから。始まって、日常を当たり前のように映しているその世界から見える狂気。闇。こわいなぁ。日常って。
Hoshiduru

Hoshiduru