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誰も知らないのspe1111のネタバレレビュー・内容・結末

誰も知らない(2004年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

現実に起きた事件を題材にしている映画。すごくありえそうな話で、実話とは多少違うところがあるにしろ、すごく胸を打たれた映画。
ネグレクトの話で、母は子供を産んでは男と別れを繰り返し、4人の子供を産むのだが、ある日引越しをし、近隣や大家には子供がひとりしかいないと嘘をつき住み始める。そして、子供達には1人以外は外に出るなと伝える。こうして、学校にも行けない子供達と母の生活は始まるも、母はまた新しい男を見つけクリスマスには帰ると言いながらも帰って来ず、お金を送金するだけになり。学校にも行けない、親もいない子供達がどうやって生活しているかを流す映画で、子役がカンヌの主演男優賞に選ばれたほど、リアリティーを感じられる素晴らしい映画だった。実際の事件は、別れた男に出生手続きを頼んでいたものの実は出しておらず、子供達は戸籍がないので学校にも行けず、でもバレたくないから、黙ってたみたいな。施設に入れてあげればいいのに、本当に辛い話だ。また、YOUのクズ母っぷりの演技がハマりすぎてて、これもまたこの映画が素晴らしいものになってるひとつの要因だと思う。
妹が亡くなった時、まわりのみんなは中学生になった時、長男が弟、妹を守るためお金を得るためにバイトをしようとしても年齢が若すぎて働けないという事実をつきつけられたときなど本当に辛くて辛くて。でも実際子供達だけではどうすることもできないよな...大人よりなにも分からないんだよ...本当にネグレクトはあってはならない、悲しいことだと思いました。
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