京マチ子のナオミ観る
谷崎潤一郎原作の初映画化
戦前に映画化試みるも倫理的に
更にナオミ演じる女優が見当た
らずで断念
戦後間もない昭和24年カストリ
文化真っ盛りの中ようやく実現
したスキャンダラス作
フリル付いたブラとパンツで登場する
京マチ子に観客は度肝を抜かれたのが
容易に想像出来る
肉感的なボディ、とりわけ脚を強調した
ショット、マジメ一本な男を手玉に取る
アメとムチの使い分け
京マチ子以外には考えられません
大映デビュー二年目の大抜擢に見事に
応えております(翌年「羅生門」なのは
更に驚きです)
ラストは男社会を意識したのか原作と
変えてますが、男が女を飼い(言葉悪い
ですが)自分好みに育てようとする男権
を体で破壊しようとするナオミです
当時の女性達はどう観たのでしょうね。
女性お断りの雰囲気だったのかも
ナオミの遊び相手が太陽族のようなのが
とても興味深い。ナオミ育てる中年男の
室内も欧米風で畳の部屋も無い。
戦争の影も全く無い。
京マチ子の出現含めの異色作であります