大輔

デジモンアドベンチャー02 前編 デジモンハリケーン上陸!!/後編 超絶進化!!黄金のデジメンタルの大輔のレビュー・感想・評価

4.6
"あの夏の日、ぼくらは絶対忘れない。"
"決して忘れることのない「ひと夏の記憶」"
"あの場所で、ボクはずっと待ってる。"
"カエリタイ でも カエレナイ あの頃に"

introduction(in that flower garden of the past)
風が吹くとある花畑。とある少年が二匹のデジモンと共に仲良くはしゃいでいた。しかし突如として一匹がいなくなる。それに気づいた少年の叫び声が花畑中にこだまする…。
STORY(in New York)
歴史を感じられる大都会、ニューヨークのとある一角。夏休み中の高石タケルと八神ヒカリは太刀川ミミとニューヨークを満喫していたが、突然目の前にいたはずのミミが一瞬のうちに消えた。それを目撃した二人は日本にいる本宮大輔たちに連絡を取る。しかしその背後に忍び寄る影が…。

STORY (In Japan)
日本。ニューヨークと同じく八神太一、石田ヤマト、泉光子郎、武之内空、城戸丈が消える謎の連続失踪事件が発生した。
もちろんそんなことは知る由もなく海に行って大ハシゃぎするまさに夏休みを大満喫中の本宮大輔、井ノ上京、火田伊織。しかしその最中、ディーターミナルにヒカリから連絡が届く。

STORY (In New York again)
ヒカリからの緊急招集がかかり急いでニューヨークへと飛んだおカネが無い本宮たち一行は彼のボディーランゲージや伊織の英語力を活かし目的地のサマーメモリーまでヒッチハイクを続けていた。その途中、
アメリカの選ばれし子どもである青年ウォレスとそのパートナーデジモンであるグミモンと出会う。この出会いが一連の失踪事件解決のカギに!?

劇場版デジモンアドベンチャーシリーズ第三弾。「〜02」初の映画化作品。個人的には劇場版デジモンアドベンチャーシリーズの中でもNo.1の作品。
キャラクターデザインがTVシリーズとまるっきり違い、癖があり濃ゆいがその作画で見るバトルシーンは細かい描き込みも相まって大大大迫力。
ポップコーンムービーだった「〜ぼくらのウォーゲーム」とは真逆の作風と戻れない過去をテーマとした全体的に暗く、重く、感傷的ないわゆるロードムービー風のフィルム映画のような仕上がりになっており、TVシリーズ並の期待や「〜ぼくらのウォーゲーム!」的な娯楽作を期待した人は困惑するだろう。
しかしこの不気味な世界感や台詞で語らず映像で語る手法、後編のシリアスな展開、名曲「スタンド・バイ・ミー〜ひと夏の冒険〜」や観終わったあとの不思議な余韻などはTVシリーズでは到底味わうことの出来ないはずだ。
デジモン映画の中でも後にも先にも出てこないであろうまさしくOnly Oneな作品である。
大輔

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