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気狂いピエロのkoumeinchelseaのレビュー・感想・評価

気狂いピエロ(1965年製作の映画)
3.6
二人の動きは常に予想がつかず、セリフも詩の引用が多いこともありほぼ支離滅裂。こういう予定調和と真逆をいく展開や画面外への接触などのメタ的表現など既存の概念を壊していく様子は、どこかこの時代を象徴するような映画である気がしなくもない。時代が英雄を生む、とよく言われるように60年代という時代に生きたからこそゴダールは映画で名を残せたのかも。

つまり歴史的観点で観たり、また引用される多方面の芸術に造詣の深い人には面白いのかもしれないが、そうでない場合(私も含め)、娯楽性を求めた2時間の暇潰し映画として観る分にはとっ散らかってて集中出来ずつまらないというのが正直な感想。見て損ということは決して無いけど。
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