サン

気狂いピエロのサンのレビュー・感想・評価

気狂いピエロ(1965年製作の映画)
3.2
ゴダール監督1本目。
映画のポスターなどでその画の綺麗さから入ってはみたものの難しい。絵のポップさに反して内容が難解。話がよくわからない。セリフは詩的なものが多い

マリアンヌは付き合う前と付き合ってからとで人が変わったように感じた
「人生も小説のように明快で論理的ならいいのに」こう言ってる時の神秘的で知的なマリアンヌが1番魅力的だった
海辺で「どうしよう、どうしたらいいの」とフィルディナンにかまってもらうように呟くマリアンヌは苦手だ
その二面性も含めて女性的なものとして描いているのだろうか

2人の逃避行はローマの休日的な無敵感があって良かった

以下印象に残った言葉↓
一生愛し合うとは言わないで
ただの愛だから、未来の愛じゃないから
愛し続けるかどうかは死ぬ時に分かる
あなたは言葉で語りかけ私は気持ちで見つけてる
感情のみで思想がない→感情には思想が含まれる
私の運命線どう思う?→君の体のラインが好きだ
分かり合えない
君は複雑だ→単純よ→振り回される
私は感傷的なだけ神秘的じゃないわ

とにかく難解だった。もう一つの代表作『勝手にしやがれ』を見てからまた考えたい
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