このレビューはネタバレを含みます
24-49
強烈なイメージと存在感
言語化しにくいのですが、めちゃくちゃ綺麗な映画だなと思いました。
今まで北野武の「北野ブルー」などがピンと来ていなかったのですが、映画における色彩の美しさとはこういうことかと少しわかったような気がします。
冒頭〜逃避行の開始あたりで完全にやられました。
初ゴダール作品なのですが、なんともいえない美しさと不穏さで心のざわつきが抑えられず、これまでにない映画体験でした。
ストーリーは掴みづらいのですが、こちらの解説記事がとても参考になりました。
やはりこの映画はイメージの映画なんですね。
https://cinemore.jp/jp/erudition/3167/article_3168_p3.html#a3168_p3_1
ジャン=ポール・ベルモンドも素敵ですが、やはりアンナ・カリーナの魅力がこの映画の肝ではないでしょうか。
敢えてストーリーを掴みづらくしているため、ともすれば集中力を欠いてしまいそうになる箇所もあると思うのですが、彼女の目を離せなくなる特別な存在感のおかげで映画が締まっているように思えます。