とても興味深い作品でした。初めてのゴダール作品、そこそこに楽しめました。
撮影技法や時代的背景、比喩的表現などについての知識をこれっぽっちも持ち合わせていないので、ただ目の前に提示される映像や音声や言葉を追っていただけでしたが、それでもけっこう面白かったです。
リアリティに欠けた展開があったかと思えば非常にリアリティを意識した描写が出てきたり、時にはキャラクターが観客に語りかけたりする。こまかな色彩の配置がなされていて、視覚的にも楽しい。
どうやら「普通に楽しむ映画ではない、映画監督を志す人以外は見る必要ない」と言われたりしてるみたいですが、自分なりの楽しみ方を見つければ十分楽しめる作品だと思います。時間もそんなに長くないです。
余談ですが、グザヴィエ・ドラン作品に見られた描写のいくつかがこの作品にも見られました(違ってたらすみません)。そういうものの発見も面白味のひとつだと思うので、彼の作品が好きな方は観て損はないかも。
