Horace

許されざる者のHoraceのレビュー・感想・評価

許されざる者(1992年製作の映画)
4.7
94点

映画を通してクリント・イーストウッドのキャラクターが変化していくのが楽しい。最初は渋々ガンマンになるのだが、映画が進むにつれ、彼が邪悪の坂道を滑り落ち、任務に必要な冷血な殺し屋になっていくのがわかる。モーガン・フリーマンの変身に対する反応も好演している。リチャード・ハリスのキャラクターは、彼の相棒のようにカラフルだ。ジーン・ハックマンの保安官は、この役柄の異型さが心地よい。これらすべての俳優とそのキャラクターが、観る者に無数の方向性を効果的に与え、映画は巧みに楽しませてくれる。クリントの「スパゲッティ・ウエスタン」のようなものを期待するとがっかりするだろう。程度の差こそあれ、邪悪なキャラクターが織り成す秀逸なストーリーを期待するなら、きっと満足できるはずだ。
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