opoko

許されざる者のopokoのレビュー・感想・評価

許されざる者(1992年製作の映画)
3.9
2024/01/21視聴、U-NEXT

アカデミー賞作品賞&クリント・イーストウッド監督作品というダブルで楽しめそうな作品。

第65回 1992年度アカデミー賞作品賞受賞作。

イーストウッド演じる元ならず者のマニーは、妻と知り合うことで真っ当な人間となったが、妻には若くして先立たれ、2人の子供と農業(酪農?)で生計を立てていたが、決して順調ではなかった。
そんな時に、キッドという青年が、娼婦が懸賞金を出している2人のカウボーイを殺害して賞金稼ぎをしようと持ち掛ける。
真っ当になったはずのマニーだが、現状の生活を考え、子供たちに2週間したら帰ると言い残して、途中昔の仲間ネッドに子供のことを頼むが、ネッドもマニーを心配して賞金稼ぎに同行する。。。。

悪徳保安官にジーンハックマン、仲間のネッドにモーガン・フリーマン、伝説のイングリッシュ・ボブにリチャード・ハリスと往年の大スターが勢ぞろいで、派手ではないがじっくり見せてくれる(魅せてくれる)。

それでもやっぱりクリント・イーストウッドの為の作品だが、決して嫌味ではなく彼の演技に引き込まれる。
最初は久々に馬に乗る際のへっぴり腰から、徐々に馬も乗りこなしていくが、賞金稼ぎのターゲットは何の恨みもないせいか、それほど熱量を感じない。
本作の見せ場は、唯一の友人のネッドが殺されたことを知り、かたき討ちに行き、酒場のオーナーから保安官、他を銃撃していくシーン。
クリント・イーストウッドの表情がそれまでと全く違う、きっとならず者の顔つきと冷淡な心になっていたであろうと想像できる演技だった。
超クールな表情には、ちょっと痺れます。

冒頭と最後に妻グローディアが、なぜならず者と結婚したのかわからないという字幕が流れる。。。。うーん、私もわからない。
マニーの心根の優しさを知っていたんだろうか。。。
opoko

opoko