きまままま

許されざる者のきままままのネタバレレビュー・内容・結末

許されざる者(1992年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

私が何より興味をもったのは保安官。
別に彼はそこまで悪い事をしていない。普段は趣味で家建てちゃうようなおっさんだし、カウボーイ2人に罰は与えてるし、娼婦をなじるわけでもなく、ルールを破って銃を隠しもってる人を裁くのは悪い事じゃない。むしろ街のためを思ってる。
でもその正義が暴走する。
正義を振りかざす悪より悪いものはない。
そして何より彼は自分が悪って事にも気付いていない。それが1番の罪。
なぜ自分がこんな最期を?お前が1番の悪党だ。

逆にウィルは自分の罪を認めている。そして自分を責めて傷つついている。しかし、それでも子供と友のために悪になる覚悟ができる強さをもっている。
イギリス人と対比されてたけど、保安官との対比のが強かった気がする。
ネッドが弱かったのはその覚悟を支えるものがなかったからではないだろうか。つまり子供、それと愛。
キッドは若者の過ちと成長の象徴。
罪を背負う事の重さを感じさせるための役。

奥さんがどうしてウィルと結婚したのか。
多分私が側にいなきゃと思ったんだろうね、駄目男の優しくて弱い一面でも見てしまったのじゃないだろうか。
駄目男に惚れる良い女ってそういうものじゃないですか笑

イーストウッドが渋くてたまらない!ダークヒーロー!
西部劇あまり観ないけど良い作品でした。
リメイク版どうなるかな。
きまままま

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