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21グラムのcamusonのレビュー・感想・評価

21グラム(2003年製作の映画)
4.5
最初の方、男優の顔の区別が付かなくて戸惑い、混乱しましたが、
見てるうちに理解できるようになりました。

ある事故に関わる複数の視点からのストーリーを
時系列を細切れにしてシャッフリングしてます。
よくある手法ですが、うまくはまっていて効果的だと思いました。

3人の主役がそれぞれの役どころを見事に演じています。
特にナオミ・ワッツが印象的でした。
基本、向こうの人としては小作りな顔なのですが、
いざとなると、顔の中心あたりの毛穴からオーラを発散させる鬼気迫る演技です。

映像もディテールに凝っていて、
食べ物を扱っているシーンのなんとなく小汚い感じとか結構好きです。

あと、宗教に関しては、一歩引いた視点から見ていると言うか、
牧師が声を張り上げているところとか、新興宗教っぽく感じられ、
ちょっとした胡散臭さを感じさせるような演出が面白いと思いました。
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