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21グラムのreのネタバレレビュー・内容・結末

21グラム(2003年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

与えるのも取り上げるのもすべて神の意思次第。

ベニチオ ・デル・トロ目当てでしたが、彼が演じる男が、前科者でありながら信心深く罪の意識に苛まれて苦労するのが本当に辛かった。
彼の目が悲しみを帯びすぎていて本当に美しくてするどくて、もうこれは全私が耐えられないやつでした。彼はやっぱりバンバン人を撃ち殺すような悪役か殺し屋を演じていてほしいよ。その方が世界が平和だよ。(私の)

しかし子供と夫を失ったクリスティーナの設定だったり役だったりポールの立ち振る舞いだったりがなんかしっくりこなかった。クリスティーナ、全然顔がやつれた感じとかなくて、演技力の問題…?ほう、これがナオミ・ワッツ…(すみません彼女の出演作あまり観ておらず)という感想。

あと時系列がぐちゃぐちゃなのに次第に理解していけるのは神ワザです。わからない人はわからないかもしれないけれど。

とにかく誰も報われないし、神なんかいないんじゃないかと思わせる鬱屈映画。ちょうどそんな気分を求めていたので最高です。鬱な気持ちになる映画は嫌いじゃないしむしろ好きで、自分的には高評価にはなりませんけどこういう視聴後に何かを語りたくなるような暗くて重い映画はたまーにいただくのも悪くないです。
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