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悪魔が来りて笛を吹くのodyssのレビュー・感想・評価

悪魔が来りて笛を吹く(1979年製作の映画)
3.0
【斉藤とも子さん】

BS録画にて。
横溝正史原作の金田一耕助もので、金田一探偵を西田敏行が演じています。なかなか濃い西田=金田一ですね、

それはさておき、横溝正史原作映画によくあるように、本作品は推理ものというより、色々な人物像が躍動する家族物語として見るべきじゃないでしょうか。

そういう視点で見るなら、鰐淵晴子さんの淫蕩な人妻を初めとして、色々な俳優が個性を発揮しています。

そんな多士済々な映画のなかで、斉藤とも子さんがその魅力を存分に発揮しています。

斉藤とも子さんは、すごい美人とは思いませんけれど、まっすぐに生きている大和ナデシコというイメージを十二分に表現していて、抱きしめてあげたくなっちゃう。鰐淵晴子さんが一夜の恋人としていいとするなら、斉藤とも子さんは、妻にするのでなければ永遠の妹にしたい女優さんですね。

ミステリーだからミステリーとして味わうのでなければならないということはありません。特に横溝正史のミステリーは、謎解きよりも、各登場人物の個性を味わうべきなんですよ。本作品もそういう観点で見るなら、それなりの一品になっているのではないでしょうか。
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