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劇場版アニメ 忍たま乱太郎 忍術学園 全員出動!の段のblancoのネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

【全員集合すぎて楽しい!!】

幼少期ぶりに忍たまを観るきっかけになった映画。
十分大人と言える年齢になった今でも、何回でも観てしまう。


■鑑賞時のスペックと記憶
かれこれ10年前。本屋さんのモニターで予告が流れていたこの映画。当時高校生の私は忍たまを離れてはや数年。
キャラクターはうろ覚えで、乱太郎、きり丸、しんべヱ、土井先生と山田先生、あと名前を覚えていたのは庄左衛門と滝夜叉丸先輩ぐらい。(滝夜叉丸ってどうしてあんなに記憶に残るんだろ)
けれどその予告ではじめて見た伊作に目を奪われて映画を見に行くことを決意。

小さい子ばかりだったら浮いてしまうな…と思いドキドキしながら映画館に行った記憶。結果、案外年上のお姉さん方も多くて安心したのを覚えている。

そして鑑賞後見事にどハマり。
離れていた期間のアニメを見返したり、毎日平日の放送分も録画して、原作も読んで。それぐらい映画に出てきたみんなのことを知りたいと思う映画だった。


■好きなシーン
どこが好きって言い切れないくらい全部が最高。
絵作りがうまいのか、作画が良いせいなのか、どのシーンも何回見ても全然飽きないんだよな〜〜!
(映画ってどんなに好きでも中弛みするとかあるんだけど、この映画に関しては全くそれがない)


ここがいい!を強いてあげるなら、

【夜の森でタソガレドキ忍者に追われる忍たま達のシーン】

いつもの忍たまらしからぬアクションシーンに引き込まれる。
五年生の三郎と雷蔵が先陣としんがりを走っては組のみんなを守ってるのも上級生かっけ〜〜!ってなるし、その上で子供達を守るために追手と戦う先生達もかっけ〜〜!ってなる。
チョークや出席簿だけどプロ忍者を簡単に倒せちゃう土井先生はやっぱりみんなの初恋泥棒だよ。

そんでもって大事な任務を任されて先を走る乱太郎と伊作。そこに迫るタソガレドキ城の忍者組頭、雑渡昆奈門。
雑渡に蹴られて胃液を吐いちゃったり、乱太郎を逃して戦う伊作の喉元に苦無が突きつけられたところは「これ本当に忍たま!?」ってハラハラして心拍数上がった。

結局、伊作のことに気づいて攻撃を止める雑渡。
100人規模の忍者隊を取りまとめる組頭の大男が、まだまだ子どもな忍たま(伊作)に、戦場で借りた恩を返したいと思っている関係性がアツすぎる。


【弱点を逆転】
逆茂木に火矢を括って、逆茂木の逆転である火を逆手に取るシーン。
あまりにもクレイジーな発想とカラクリコンビをはじめとした、は組のみんなのなかなか見ることのない表情が面白すぎて見るたびに笑いが堪えきれない。



■みんなに観てほしい!

初見の人にも勧めやすくて、忍たまよく知らないんだよなって人は、これから入るととっつきやすいんじゃないかな。大人にも胸を張って面白いからぜひ!と勧められる。

子供向けだし…って思ってる人は侮るなかれ、時代考証もしっかりしているし、何より原作者の尼子先生は忍者の知識がとんでもなくあるお方で作品にもそれが存分に反映されている。
ストーリーも戦の絡む話だから、兵士もプロの忍者も出てきてピリッとしてるところも多分にある。

キャラ数多くてもストーリーはしっかりまとまってて、かといってスケールが小さくなっているわけでもない。本当に素晴らしいバランスで成り立っている映画だと思う。


そして、勇気100%はいつ聞いても涙が出てしまう神曲。
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