Aya

男はつらいよ 寅次郎心の旅路のAyaのレビュー・感想・評価

3.4
寅さん41作目。
なんと舞台はウィーンです。
時代はバブル全盛期なのかな?
寅さんにかかればウィーンは温泉地でドナウ川は江戸川で、ベンチに座るマダムにおせんべいを手渡して、神父様に御前様とご挨拶。最終的にはオーストラリアになってました。

寅さんはやっぱり日本のどこか片田舎の安宿に泊まってローカル汽車に乗ってバイをするのが寅さんの真髄だと思います。
そして久美子さんに言わせれば寅さんは故郷のかたまりです。
帰りたくなったら帰れる故郷があって、故郷にはたくさんの温かい家族がいて、そういうのが私たちが見たい寅さんだと思うので、ウィーンの寅さんはなんとなく違和感でした。
でも最後の寅さんの「地球中、どこ行ったって同じでしょう、いずこも同じ」って言う言葉に安心したのでした。寅さんは寅さんでした。
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