meguros

アメイジング・スパイダーマンのmegurosのレビュー・感想・評価

4.0
サムライミ版のような思春期で糸を引いてしまうピーターではなく、ウェブシューターを自ら開発して装着する原作設定のピーター・パーカーにアンドリュー・ガーフィールド(冒頭、本当にモテなそうに見えるのが凄い)。ヒロインの(MJではなく)グウェンにエマ・ストーンで、この時期2人は本当にお付き合いされていた...とのことでこの時期よく撮られていたパパラッチ写真の数々を思い出した。

全体的にかなりダークで、子供向けの映画では全くない。前半はスパイダーマンが怖くすらある。公開はコロンバイン高校銃乱射事件から10年以上経っているとはいえ、毎年のようにスクールシューティング事件も起きていたことを踏まえると、学校でのvsリザードの場面はアメリカ観客にとって校内への不審者の侵入/テロ発生という点において日常と地続きの恐怖を連想させた部分もあったのではないか。

※ スタン・リーの音楽室での登場シーンは数ある過去のカメオ出演の中でもベストと思われます。

終盤のクレーンで空の道が作られる場面は胸熱で、地上での交通整理も含めて良かった。リザードが人間に戻る過程で再生の腕を使い、その後人間の手でピーターを掴むだったり、ピーターが家を出ていくときに扉のガラスが全部割れたりだったり、そうした細かい演出も気が利いててさすがマーク・ウェブといった感じでした。
meguros

meguros