シネラー

アメイジング・スパイダーマンのシネラーのレビュー・感想・評価

3.5
サム・ライミ版から
数年で製作されたリブート作であるが、
ヒーローアクション映画
としては申し分ない作品である。

物語としてはヒーローの誕生に加え、
ピーター・パーカーと
グウェン・ステイシーの恋愛を
描いている。
この恋愛描写だが、全編通して
特に大きな弊害もなく良好に
進んでしまう事が、
ピーター・パーカーのナードな
印象を弱めてしまっていると思った。
最後の結末はヒーローとしても、
疑問符がついてしまう決断である。
しかし、スパイダーマンとしての
キャラクターは、
軽口が多く、
ウェブシューターを使う点から、
本シリーズの方がサム・ライミ版より
コミック寄りで好印象だった。
ヒロインも前シリーズのMJと違い、
ただ敵に捕まって助けを求める
のではなく、スパイダーマンに協力
して自ら動くヒロインである事が
良かった。
ニューヨーク市民と共に戦う
スパイダーマンもしっかり描写
されており、橋での救助場面や
クレーンを使ってのスイング場面は、
本作のお気に入りのシーンだ。

サム・ライミ版の第1作を視聴
しているかで、新鮮さが薄くなって
しまう作品ではあるが、
紛れもないスパイダーマン映画である。
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