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組織暴力 流血の抗争の一のレビュー・感想・評価

組織暴力 流血の抗争(1971年製作の映画)
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今までに何度も観たような何の意外性もないストーリー展開…けど傑作。中盤、宇田川組事務所でのゴッタゴタのセット撮影と、すべてが終わった血みどろで凄惨な志村組事務所の様が間髪入れずに続く同時殴り込みシークエンスが素晴らしい。そして、一番悪いやつをバラしにいくラストが名場面。今にも死にそうな藤竜也を引っ張って敵のアジトに向かう宍戸錠。カメラがそのままエレベーターに乗り込むワンカットもかっこいいんだけど、なんと肝心の敵が留守で待ちぼうけ。この無為な時間をやりすごすだけのジャンプカットが最高。にっこにこである。ひとりウイスキー瓶飲みして泣きじゃくったり、藤竜也に下駄でタンタンぼこられたりする沖雅也も最高。
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