Yukenz

荒ぶる魂たちのYukenzのレビュー・感想・評価

荒ぶる魂たち(2002年製作の映画)
3.7
加藤雅也の男臭さがプンプン匂ってくる。恩義に厚く男気バリバリでカッコいいが、なにぶん自分は関わりたくない極道の世界の話…

組同士でいざこざがあればすぐに抗争になるのが定石かと思いきや、そのゴタゴタにつけ込む更に悪い奴もいて、極道の世界のエゲツなさを知る。結局はより規模の大きい組織が弱者を飲み込む弱肉強食の世界だ。

それでもケジメを求める武闘派の強行劇には見応えあり。しかしまさかのダ⚫︎⚫︎マ⚫︎⚫︎まで持ち出すとは!ふつう懐に忍び込ませておくものなの??

血の繋がりはなくても盃を交わした親子の強い絆と、実際に血の繋がりがあってもすれ違う親子との対比もあって興味深い。

竹中直人がふざけないで硬派にちゃんと役者している。最初はお笑いの印象が重なりどうしても違和感があったが、慣れると案外見られるものだ。
でもバッティングセンターでのあのスイングは無いわ…監督はなぜあんな中途半端な映像を差し込んだのか、謎だ。

加藤雅也は最後まで男惚れするほどカッコよかった。
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