10000lyfh

モダン・タイムスの10000lyfhのレビュー・感想・評価

モダン・タイムス(1936年製作の映画)
3.0
チャップリンサイレント時代、社会の機械化への風刺を含むロムコム。アイコニックなスティル写真から、機械化の風刺が基調の作品という先入観を持っていたが、該当するのは冒頭と中盤の 2箇所のみ。他にも劣悪労働環境、階級格差、貧困の問題提起はあるが、大部分は普通にスラップスティック。テレビ放送の黎明期に監視的なテレビ通話を予見は凄い。また、自動飲食マシンからの、現代日本にもある、労働者を効率化対象として非人間的に扱う企業文化への強烈な批判には共感。ただ、「逮捕」が反復されつつ雑多なシーンがアドリブ的に連なり、多くのシーンの印象が薄い。ヒロインの幼い妹 2人はどうなった?など、脚本も雑。セクハラ行動、百貨店夜警での職権濫用、ボスが機械に巻きこまれた時の呑気対応などは、許容しがたい。テレビ通話、工場内放送、CM レコード、そして終盤の歌など、限定的に使用された人間の音声は、サイレントからトーキーへの移行期の証跡。終盤のチャップリンの外国語?スキャット?独唱はなかなか
10000lyfh

10000lyfh