Jun

モダン・タイムスのJunのレビュー・感想・評価

モダン・タイムス(1936年製作の映画)
4.1
非常識に溢れた物語は一見現実味がないように思えるが、しかし小気味良いアクションの連続で魅了する今作は、機械文明に毒された社会を何よりも痛烈に風刺している。娯楽性とメッセージ性を併せ持つチャップリン映画はやはり偉大である。サイレント映画の特徴でもあるオーバーアクションがただひたすらに楽しいが、例えば拘置所で興奮剤を誤って飲んでしまうシーンを思い返してみても、チャップリンの表情と動きのみで全ての状況が把握できてしまう点には改めて驚かずにはいられない。前向きに生きる決意を固めた主人公とヒロインが共に歩いていくラストシーンは心地良い余韻を残す。不朽の名作とはかくあるべき!
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