Hirommy

モダン・タイムスのHirommyのレビュー・感想・評価

モダン・タイムス(1936年製作の映画)
5.0
今観てもエモ可笑しくて声出して笑ってしまう。チャップリンの身体の動きといえば、ブカ靴テクテク歩きが頭にインプットされてたけど、特筆すべき体の柔らかさの方だったのか。まるでサーカスか中国雑技団員。軟体動物のような特殊な動きを駆使しつつのデパートでの目隠しスケート場面なんて本当にヒヤヒヤ、目が釘付け。昔ドリフで「志村〜危ない!後ろ後ろ!」と子供たちの声が観客席から飛んでたように、観客の野次や掛け声と一緒に封切り当時の映画館でチャップリン観てみたかったな。今も昔も技術の中身は違えど機械化にさらされ使用を余儀なくされる私たち人間。飼い慣らされ感を利用して、庶民に無能感を植え付けてくる権力。それらへの緩やかな抵抗となるのは手のひらサイズの夢と希望。チャップリンのように肩の力抜けたお気楽感や明るい哀愁を意識するのは、いつの時代の重苦しさをも乗り来る役に立つのかも。
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