ドッペルゲンガーの作品情報・感想・評価

『ドッペルゲンガー』に投稿された感想・評価

いの

いのの感想・評価

4.5
読後感(鑑賞後感)サイコー! なぜか開放感で満たされる。


もうどうだっていい。どうなったっていい。そんなヤブレカブレ感を経て、こんな後味になるなんて。ヤブレカブレに至るまでには、そりゃあ大変だったんだかんねー


ドッペルゲンガーは、のんモラルの それはそれは酷ヒデー奴で。でもそのドッペルゲンガーは、自分の分身であるわけで。それはなんだか、わたし自身の分身を見せられているかのようで、観ている途中には内省を促されたりもした。普段良いヒトでいたい、良いヒトであろうとしているわたしの、心の奥底で棲息しているイヤな自分を見せられているかのようでもあった。だけど、観ているうちに、そんな酷い自分もそれはそれでアリじゃないかという気持ちになった。冒頭のホームセンター、序盤の揺れるカーテン、窓越しの木々の美しさとは対照的な室内の暗さなど、入口はホラーの気配が漂う。そこに、深刻さが混じり、コメディも加味され、出口はマカロニ?西部劇? なんかアッパレとかブラボーとか、そう言いたい。


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・自分の意思が人工人体の手を動かす。自分の意識下の意思がドッペルゲンガーを動かすのかな。


・永作博美がめっっっちゃ可愛い。ふくらはぎもステキ(多分わたしはふくらはぎフェチでもある)


・ミラーボールというよりも、大玉転がし
黒沢清のオカルトホラー。コメディ色も強め。黒沢清作品で一番好きかも。斬新な画面構成も、不穏な空気感の中での希望的ラストも、柄本明のラストシーンも、かわいいかわい永作博美も最高!!
何しだすかわからなくて不穏だけど、思ったよりすっきりした気分になる。
vfxの違和感がなくて、画面に役所広司が2人いて面白かった。ミラーボールは笑
ysk

yskの感想・評価

5.0

このレビューはネタバレを含みます

すっかり黒沢監督の虜になってしまった

今まで見てきたのはどっちかってっと不穏なラストが多かったけどこれは全体的におちゃらけもありつつすこしだけラストも前向きな印象がある

観ながら「あっ」とか「え?!」ばっか言ってた

結局ほんとにドッペルゲンガーに会ったオリジナルは死んじゃって、、

特典映像のカットされた幻のシーンで、ドッペルがオリジナルを看取る前に言う「まかせとけ」からラストで機械を崖からおとしちゃうところを見て思ったのは
誠実な「まかせとけ」だったら「金儲けとかそんなことのために作ったんじゃない」っていうオリジナルの意志を尊重して、意志と機械とを心中させてあげたようにも見えるし、「(あとは俺の好きなようにするから)まかせとけ」だとしたら、欲しがっていた「金と女」が手に入って、機械なんて邪魔だから面白おかしく呆気なく処分したようにも見えるんだよな、、、
遺体を乱暴にポイしてたから後者の理由のが強い気もするけど
どっちだとしてもちょう好きだ 
エンディングの振り切った感じも大好き
どこも配信してないし円盤買おうかな

追記:レンタル返す前にもっかいみた ドッペルのほうの役所さん楽しそうでこっちも嬉しくなる

ほんとに買おうかな
役所広司が2人いるってだけで面白いに決まってるじゃんか。

特典で、ユースケサンタマリアが大きなミラーボールに追いかけられるシーンについて「(いい階段があったから)魔が差した」と。
黒沢清のそういうとこ好き。
ドッペルゲンガーというとポーの「ウイリアム・ウイルソン」を思い起こすが本作もドッペルゲンガーは主人公の生活を脅かすがその一方で本人の良心であるとも言える。
役所広司が演じる主人公は人への感謝が足りずドッペルゲンガーが犯罪行為で用立てたお金も知らぬふりをして使う有様。
ドッペルゲンガーは自分と向き合うために出てくるのかもしれない。
NKNKT

NKNKTの感想・評価

4.5
画面構成を始め見せ方がすごい面白い

シリアスな内容をコミカルにスピーディに描いてるところも気に入ったし、散歩する侵略者と似たようなテイスト

結局吹っ切れた人間が1番怖いよなぁ
堅物な役所広司がドッペルゲンガーのひょうきんな役所広司と共同生活するホラーコメディ。

大きなプレッシャーで抑圧した自分と理想の自分。

役所広司がひとりになってからがチープに拍車がかかって面白い。
淡々と人を倒したり、ユースケ・サンタマリアがくすだまに追われるシーンがウケる。

分割したり違う角度で撮ったり画面構成も面白い。

2022-540
Sara

Saraの感想・評価

4.0
好き笑
カバーと黒沢清で勝手にホラーと思ってたけど全然違った。
何回も見たいのに遠くのツタヤに行かないと見れないのつら。。
冒頭、ホームセンターから出る永作博美とその後ろ遠くに屹立する鉄塔の画の言葉にしきれない魅力にやられる。所々『蜘蛛の瞳』的なギラギラした笑いが散見されて最高。建前を凌いで暴れ回る本音という構図がとことんコミカルに描かれていて惹きつけられる、ドッペル「お前がしたいことをしただけだよ」からの役所広司「やっぱりヤったんじゃないかあ!」で二人がひとつに。しかし後に画面は分裂する。オープニングのそれはさすがにダサいと感じたけど、中盤に現れるこの分割画面の応用は、揺れる認識の描出として成功していると思った。
他者はドッペルゲンガーと本人の区別がつかない、という映画のルールから逸脱したユースケ・サンタマリアがどこか青山真治『ユリイカ』の秋彦っぽくて、オマージュを捧げているとしたら役所広司からバンを奪うのは盛大なギャグ。
本作においてズームは主人公の祈りを傍観するけど、それをファン魂であれやこれやと弄ってみせたのが濱口竜介『偶然と想像』の第一話なのかな、と。
エンディングがPE'Zだった。
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