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ドッペルゲンガーのABBAッキオのレビュー・感想・評価

ドッペルゲンガー(2002年製作の映画)
3.3
 2003年黒沢清監督。よく分からないが何となく愉快になる映画。役所広司演じる早崎は企業の研究者で人工人体の研究中だが行き詰まってイライラをつのらせる。そこに出会ったら死ぬ、というドッペルゲンガーが見え始めて、というのが発端だが、ドッペルゲンガーは話のきっかけに過ぎないようだ。早崎のドッペルゲンガーは抑圧から解放された人格で早崎を巻き込んでいき、永作博美、ユースケ・サンタマリアと出会って行くが、ドッペルゲンガーを亡き者にすることで自らが解放されていく。キュアにもつながる自己解放の物語に転移していっているようだし、ストーリーよりもさまざまなシーンの撮影そのものを楽しんでいる感じがする。ユーモラスな劇伴で何とかまとめた印象。
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