もう何度も観ているのだが、また借りてきたりして観てしまう作品。学園祭前日の高揚感。祭りの前日、遠足の前日。いつでも前日がいちばん楽しかったりする。これが繰り返されるのだからとにかく夢の世界に迷い込んでいるのは間違いない。
私は給湯室の場面が好き(押井監督も好きらしいが)。さくらさんがタバコを吸っているところと、ラムちゃんが自分の幸せを語るところが好き。そして自分が通ってた高校の給湯室にそっくりだから。教室なんか好きじゃなかったしなんの思い出もない高校生活だったが給湯室と図書室は鮮明に記憶している不思議さ。
思春期に、今生きている世界は夢かもしれないと何度も思ったことがある私は、それが映像として観れることに驚いた。内容は説教じみており通常のうる星やつらとは別ものであるが、完全に心を解放して観れる稀有な作品である。
