たかっし

うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマーのたかっしのレビュー・感想・評価

4.6

文化祭前日のわちゃわちゃ感。
学生当時はこの祭りがずっと続けばいいのにと一瞬思うのだが、本当に続いてしまったら…。

夢の世界が現実になって抜け出せない展開はその後影響を受けた作品を多数生み出す。
シュールで退廃的な世界観と蛇口を捻る場面、水の効果的な使い方、終盤のあたると夢邪気の闘い等押井節全開なのが爽快な作品。
一方で最後はあたるとラムの関係が話の核になっていて、うる星やつらであることも忘れられてないのが良い。

尚押井守監督は、うる星やつら1作目の同時上映だった相米慎二監督のションベンライダーを見て、無茶して良いんだと開き直って本作を作ったとか。
本作の翌年相米慎二は台風クラブを作るのだが、ビューティフルドリーマーと台風クラブは限りある刹那を描いたという意味で繋がってないだろうかと勝手に思ってしまった。
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