芦田友郎

うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマーの芦田友郎のレビュー・感想・評価

4.7
封切時(高校時代)も観たしDVD(押井守のオーディオコメンタリー入れてるやつ)も持っているがBS松竹東急で放送があるというので観てしまった。妻(同い年)も当時観ていたので、一緒にあーだこーだ言いながら観た。当時のアニメファンは大抵観たんではないか?
今では「ループもの」など珍しくもないかも知れないけれど、当時は奇想天外としか言いようのないストーリーに何か「凄いもの」を見せられたと感じた。よく分からないラストからやっとタイトルが出た途端にエンディング、と言うのも変で、自分が映画に「変なもの」を求めるようになったのはコレが原因ではないか。そしてここから次々と押井守の「夢ー現実」ネタに付き合うハメになり・・・・・・
罪深い映画だなあとしみじみ感じた。改めて観ると気になる部分もあるけれど、それを上回る熱量に圧倒される。今の人には伝わらないかも知れませんが。
あと、今回観ててフィリップ・K・ディックの「流れよ我が涙、と警官は言った」を思い出した。あんな憂鬱さはないけれど。
これだけの内容が100分に収まっている事に改めて驚き。やっぱり最近の映画は長過ぎませんか・・・・・・